金融業界の年収  金融業界の年収 - 年収相場と年収ランク

 金融業界といえば、昔から年収が高い業界の一つとして有名です。かつては銀行マンや証券マンというと、サラリーマンの中でも特にステータスが高い職種でした。今でも就職時に人気が高いことに変わりはありません。しかし、かつて一流といわれた国内の銀行のほとんどが、急激に社会的なステータスやブランド力を落としているのが現状です。一方で、外資系企業はブランド力を伸ばしているようです。かつては外資金融といえば生保・損保というイメージでしたが、最近ではとくに外資系証券や投資銀行が存在感を増しています。六本木ヒルズなどの一等地で働きながら、桁違いの高収入を得るチャンスがあるため、サラリーマンにとってあこがれの職種になってきているのだと思います。

 最近では銀行で就職し、外資系金融企業に転職するキャリアパスも頻繁に見られるようになったようです。かつては都銀の銀行マンが転職することはあまり考えられなかったはずです。今では日本の金融機関でさえグローバル対応を迫れているので、外資系金融機関でのキャリアは武器になります。外資系の金融機関は人気が高いので金融の経験があっても難しいようですが、20代までであれば、金融未経験者でも適正によっては転職のチャンスがあるようです。ただサブプライムローンによって巨額損失を出した外資系金融に関しては、現在は採用というよりはリストラが進む時期なのかもしれません。

 転職雑誌typeの2007年12月号の金融特集によると、金融業界でも自分の専門分野を磨き、スペシャリストになる道がキャリア形成のために重要になってきているとしています。今後積極採用される注目の専門分野はファンドビジネスといわれる証券や投資業務と、M&Aの業務としています。金融経験者はもちろん、未経験者でも高度な営業力や交渉力があればフロント係の職種で採用される可能性がありますし、高度な分析力や財務系の経験があればアナリスト系の職種で採用される可能性があるようです。

 金融業界は年収が高い業界として有名ですが、確かにtypeにのっている金融職種別の「驚きの給与水準」を見ても年収が高いことが分かります(データはロバート・ウォールターズ社による『給与調査2007』による)。特にフロント側であるほど年収が高いですが、どの分野の金融スペシャリストであっても給与水準は他の業界とくらべて高いことが分かります。以下にその中から一部の職種の給与水準を抜粋して一覧します。

※以下はあくまで基本給のみの相場であり、職種によっては高い成果を出すと基本給と同じかそれ以上の額のボーナスが出ることもあるそうです。下記は一部ですが、どの分野のスペシャリストになっても、一様に給与水準が高いことが分かります。

金融の職種経験レベル年収範囲
投資銀行エントリーレベル(経験0-3年)750万~1100万円
ディレクターレベル(経験10年以上)1800万円以上
ファイナンシャル/マネージメント アカウンタントエントリーレベル(経験0-3年)600万~850万円
経験8年以上レベル1500万円以上
プロダクトコントローラーエントリーレベル(経験0-3年)700万~900万円
経験8年以上レベル1800万円
内部監査エントリーレベル(経験0-3年)600万~900万円
経験8年以上レベル1800万円以上
税務エントリーレベル(経験0-3年)850万~1200万円
経験5年以上レベル1200万円以上
オペレーションコントロールエントリーレベル(経験0-3年)600万~850万円
経験8年以上レベル1300万円以上
決済エントリーレベル(経験0-3年)550万~750万円
経験8年以上レベル1200万円以上
トレードサポートエントリーレベル(経験0-3年)600万~850万円
経験8年以上レベル1400万円以上
コンプライアンスエントリーレベル(経験0-3年)650万~900万円
経験8年以上レベル1800万円以上
マーケットリスクエントリーレベル(経験0-3年)700万~1000万円
経験8年以上レベル1800万円以上
クレジットリスクエントリーレベル(経験0-3年)600万~900万円
経験8年以上レベル1800万円以上
プロジェクトマネジャーエントリーレベル(経験0-3年)700万~900万円
経験8年以上レベル1400万円以上
アセットマネジメントエントリーレベル(経験0-3年)800万~1000万円
経験10年以上レベル2500万円以上


 また、DODA(インテリジェンス)が行った職種別の年収相場の比較を見ても、「投資銀行業務」がどの世代でも年収水準が高いことが分かります。

25~29歳 職種別平均年収ランキング
1.577万円:投資銀行業務
2.544万円:運用会社(ファンドマネジャー、アナリスト、ディーラー)
3.525万円:ITプロジェクトマネジャー
4.518万円:ITコンサルタント
5.517万円:コンサルタント

30~34歳 職種別平均年収ランキング
1.887万円:投資銀行業務
2.880万円:運用会社(ファンドマネジャー、アナリスト、ディーラー)
3.655万円:MR
4.643万円:ITコンサルタント
5.643万円:財務

35~39歳 職種別平均年収ランキング
1.1,281万円:投資銀行業務
2. 989万円:運用会社(ファンドマネジャー、アナリスト、ディーラー)
3. 826万円:法人営業(メガバンク・地方銀行)
4. 761万円:ITコンサルタント
5. 753万円:経営企画・事業計画・新規事業開発


 世界の金融市場といえば、ニューヨーク、ロンドン、東京の3大都市といわれていましたが、今は日本の金融における競争力は低迷しており、金融都市ランキングでは10位にまで順位を落としているようです。競争力低下の第一の理由として、グローバルスタンダードに対応できる有能な人材の不足があげられています。今後は日本経済全体のためにも金融の競争力強化は必須といわれており、そのためには金融の分野における有能な人材の育成が必要とされています。今後も金融における有能な人材のニーズは拡大してくはずなので、金融が未経験の人にもチャンスが訪れているといえます。

シティ・オブ・ロンドン「国際金融センター指標」ランキング
1位 ロンドン
2位 ニューヨーク
3位 香港
4位 シンガポール
5位 チューリッヒ
6位 フランクフルト
7位 ジュネーブ
8位 シカゴ
9位 シドニー
10位 東京
(出所:わが国金融産業の国際競争力をどう強化するか:PDF


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(更新日: 2008年02月01日)




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