第15回 転職世論調査 - Q1.面接で答えにくかったこと  第15回 転職世論調査 - Q1.面接で答えにくかったこと - データに見る転職の実際

人材紹介会社のリクルートエージェントが年に3回ほど行っている「転職世論調査」は、これから転職しようと考えている人にとっても興味深い統計情報がのっています。最新の調査は2008年の10月10日の「「第15回 転職世論調査」実施 転職実現者2936人に聞きました」です。

第15回のメインテーマは「面接での質問」だったようで、最初の質問は「面接で答えにくかったこと」です。面接では準備をしていても答えにくい質問があります。「転職世論調査」では、以下が答えにくい質問ベスト3となっています。

1位: 年収などの希望
2位: 転職理由
3位: 今後のキャリアプランについて

これらの質問は明らかに聞かれる可能性があるので、面接を受ける人であれば誰でも準備はしているはずです。それでもなぜ答えにくいと感じるのでしょうか。その理由は、うそをつかなくてはいけないからだと思います。正直に答えられない事があると、人間は話しにくくなるものです。普段からうそでも気にせずしゃべれる人はよいのですが、たいていの人は隠そうとすることに集中してしまい、とたんにぎこちなくなってしまいます

答えにくい質問は人の立場や事情によって違います。例えば、アンケートのその他の回答にもあるように、働いていない期間のある人にとっては、働いていない期間の説明が一番難しいと感じます。残念ながら、どんな人でもうそをつこうとすると、うさんくさくなるものです。そのため、面接官も何か様子が変だと感じます。そこから面接の展開が急に悪くなることも多いはずです。答える側はより隠すことに勤め、質問するほうはより強い疑いの目を向けるようになり、会話の溝はどんどん深まっていきます。

一番の解決方法は、個人的に答えにくいと思う質問に対しては他の質問の10倍の時間をかけてじっくり回答を考えることだと思います。答える内容としては、なるべくネガティブなことも正直に言い、改善する意思や明確な改善策を話すことがよいと思います。過去のポジティブな功績が面接では一番説得力がありますが、過去のネガティブな出来事でも正直に話し未来の改善策を提示することで、マイナスを食い止めることはできます。

具体的にベスト3を見ていくと、1位の「年収などの希望」に関しては、何か隠すことはあるのでしょうか。例えば、潜在意識で年収に対する不満が転職の理由の大きなモチベーションになっているのに、それを隠そうとしていることが考えられます。お金は生活の基盤ですし、生活レベルを決定する重要な要因なのですが、日本人の性格としてはおおっぴらにお金の交渉をすることははばかられます。本能的に、お金の話をすると面接官に悪い印象を与えると思ってしまいます。そして、残念ながら、日本人の面接官であれば確実に、心の底では年収交渉をするなんてあつかましいと感じることでしょう。そのため、年収アップの理由を細かくロジカルに説明できるように、時間をかけて希望年収を導き出す数式や要因を考える必要があります。希望年収額だけ答えればよいので準備に時間がかからないと思いがちな質問ですが、年収アップを目指す人にとっては実は面倒な質問だと考えられます。

2位の「転職理由」に関しては、例えば、業種を変えるために夜間に勉強をして資格をとり、いざ転職をする人にとっては何も答えにくい質問ではないはずです。そのことからもわかるように、転職理由が説明できないのは、転職がどうしても必要な理由ではない場合が考えられます。例えば、年収に対する漠然とした不満であったり、上司が厳しいという理由であったり、転職先のブランドへのあこがれなどの理由です。しかし、転職希望理由が薄くても、転職先が本当にほしいスキルを持っている場合、そこまで転職理由の薄さが障害になるとはこれまでの経験からも思いません。3位の「今後のキャリアプランについて」に関してもそうですが、転職の理由やキャリアプランが薄いことを認めるほうが、歯が浮くような説明をするより、怪しまれずにすむと思います。


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(更新日: 2009年01月04日)




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